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3匹の猫たちと共に歩む、おひとりさまの充実した人生peko

3匹の猫たちと共に歩む、おひとりさまの充実した人生

今朝も早めに起きて娘たちの朝食のため自転車で向かう。
3人いや3匹の、まる子、ラグ、ちびママは元々は知人が保護し屋内で飼うことができない諸処の事情から、庭で三食昼寝付きで悠々自適に暮らしていた猫たちだ。

知人は今年1月他界し、3猫が残された。知人には家族もいたし、また特別な友人と言う程の間柄でもなかった私が世話を引き継いだのは、野良猫となりかねない状況だった3匹を守らなければと思ったから。

特にラグは不器用な猫で自立は不可能だろうという思いもあってのこと。
近所の方たちの迷惑にならないような小さなねぐらと食事処を構えている。ちなみに知人宅は区画整理のため解体され、3猫たちは飼い主も住み慣れな家も奪われてしまった。

角を曲がるとラグがねぐら近くに佇みこちら側を凝視してじっと待っているのが確認できる。近所の方ら「今日も早くから待っていたよ」とよく報告されるが、多分30分くらい前からスタンバイしていると思われる。その様子は愛おしく、少し切ない。直ぐにラグも気づいてタタタッと駆け寄って来る。これがまた可愛い。抱かれるのが大嫌いなラグだが鼻チュウだけは念入りにしてくれる。これはかなり嬉しい。

ドライフードを3匹並んでそれぞれの皿でカリカリと音をさせて食べてくれる様子を見ているとホッとする。最近は大きな怪我もすることなく、食欲もあるので本当にありがたい。

食事が終わると散歩兼猫たちのトイレ掃除。外で自由にできる代わりに問題となるトイレ事情だが、知人に代わり比較的自由な時間がある私が引き受けた経緯がある。猫たちは散歩と思っているのか当初から付いて回るようになった。「母さんがうっかり拾い忘れがあるかもしれないから教えてあげないと」と思っているのかもしれない。

3猫たちの仲はクールだ。以前はラグが他の猫たちに気を吐いて、特にまる子はたたましい叫び声を上げて被害者のアピールが大きく知人にしょっちゅう叱られていた。今はまる子の悲鳴を聞くことも殆どない。他の猫との接し方が上手くなったラグはえらい!

ツンデレのチビママはおやつを出してもすぐ寄ってこない。その場でグーッと伸びをして、ゆっくりと歩きだす。それも真っすぐ来るのではなく、それほど欲しがっていませんよ、と言う風に一旦離れ大きくカーブを描くようにしてやってくる。人前では甘えてこないが一匹になると撫でろアピールが始まる。せっせと撫でるとしきりにニャアア、ニャアと顔を少しだけこちらに向けて話しかけてくる。知人には余りそういう行動はしなかったようでよく羨ましがられていた。ちょっと自慢だ。

まる子は散歩のとき少し歩いては撫でる、の要求を繰り返すので散歩が一向に終わらないのが困る、ストレートな甘えん坊。

私の顔を見るとしっぽをあげて近寄って来る可愛い3匹の娘たち。ともすればマンネリになりそうな私の人生を彩りあるノンマリライフにしてくれている私の大切な宝物たち。これからもよろしくね。

第2回「わたしのノンマリライフ」エッセイ募集コンテストにご応募いただいた方々の中から、pekoさんのエッセイをご紹介しました。