Column

“好き”に素直になると、出来ないことも出来るようになるFujico

社会に大人と認められて随分月日が経ちましたが、年齢を重ねるごとに「好き」という気持ちを封印せよ!と社会から言われている気がしていました。その代わり、私たちの原動力となるべきものは「〜しなければならない」であると。そう言われている気がしました。

仕事をしなければならない。
結婚もしなければならない。
子供も産まなければならない。

こうしたい!と心から思うより先に、「〜しなければならない」が頭をいっぱいにし、うまく動けなかったことを覚えています。

例えば、心から好きだと思う職業に就いていなかった頃。こうしろ、ああしろ、こうでなければならないと上司や会社から言われるたびに、出来ていない自分を責め、さらに仕事が出来なくなっていった覚えがあります。

例えば、結婚をしなければならないとがんじがらめになっていた頃。婚活パーティに行ってもアプリでいい人を探しても、だんだんと全員が一緒のように見えて、一人ひとりを見れなくなっていった覚えがあります。

“好き”という気持ちに素直になる

心から好きを大事にしていなかったことが普通で、何に苦しんでいるかわからなかった私ですが、転機を起こすことができました。それは、職業を自分の好きなものに変えた時です。

ライターという職業。それを生業として本当に生計が立てられるのか、本当に社会人としてやっていけるのかと批判を受けることもありました。それでもやりたい、書くことが好きだからという気持ちに素直になり突き進みました。

そうすると、今まで素直に受け止められなかった出来事や仕事を、いとも簡単に受け止められるようになったのです。

「無理だ、ダメだ、できないよ」よりも
「やってみよう。とりあえず行動してみよう」

「あなたの考えを受け止められない」よりも
「そういう考え方もあるんだ」

“好き”を原動力に変化していく日々

何か一つ好きに忠実になったことで、まるでオセロの石が一気に自分の石に変えられたかのように変化していきました。そして前向きに考え行動できるようになったり、人の意見を受け止められるようになったり…。そうすることで、できる仕事の幅も、関わる人も広がりました。ライターになる前は想像もしなかった素晴らしい仕事を依頼していただけるようにもなったのです。

仕事だけではありません。いつかは結婚もしたいし子供も欲しいとは思うけど、ご縁があればきっとそのタイミングが来るであろう。と大きい気持ちで構えられるようになりました。そうすると、男女関わらず色々な人と、素直に人間関係を構築できるようになったんです。

「好き」と一緒に一歩だけ踏み出したことにより、2歩も3歩も動けるように。そして、今が一番幸せと心から思えるようになりました。こんなにも「好き」が素晴らしい原動力だったなんて!そして「好き」に素直になった自分でいることが、こんなにも楽だなんて!!

「好き」に、そして自分に素直に。そうすることで自分にはまだまだたくさん可能性が詰まっていることに、気づくことができたのです。