Column

猫っ毛のメカニズムと最適なケア方法きたむー

小さな魔法で
あなたの明日をおもしろく。

新コラム「ワタシにかける魔法の時間」は、
ヘアケア編からスタートです。

髪の調子がいいと気分もいいですよね。知っているようで実は意外と知らない髪の毛のお手入れ。正しいケア方法を知って、頭皮から毛先まで、うつくしい髪をめざしましょう。

ヘアケア編の第一回目は「猫っ毛のメカニズムと最適なケア方法」をご紹介します。

猫っ毛の特徴とは?

まさに猫ちゃんの毛のように、細くてやわらかい髪が「猫っ毛」。

髪の毛は3つの層に分かれていて、一番外側を「キューティクル(毛小皮:毛表皮)」といいます。キューティクルは、外部の刺激から毛髪内部を保護したり、髪にツヤとハリ・コシを与えてくれる大事な部分です。

一般的にキューティクルは「5枚以上」重なり合っていて、枚数が多いほど太く感じられます。一方、猫っ毛と言われる髪はキューティクルが「約3枚以下」と少ないため、細くてやわらかく、ボリュームが少ないように感じられます。雨の日はペタンとしてうねったり、乾燥している時は静電気も起きやすくなります。

猫っ毛のメリット・デメリット

猫っ毛のメリットは、黒髪でも重く見えず、ボリュームが出にくいため小顔に見える傾向にあります。どんなヘアスタイルでもふんわりした印象がかわいいので、猫っ毛は日本人にとって憧れの髪質と言っても過言ではありません。アイロンでカールも付きやすく、おくれ毛がポイントのルーズなまとめ髪もピッタリです。

逆にデメリットは、雨の日のうねりや扱いづらさが1番の悩みです。また、若い時から髪の量が少なく見えるので、将来への不安を感じる人も多いです。髪質の中では特にダメージを受けやすいので、ヘアケアは必須です。

猫っ毛を扱いやすくするポイント

猫っ毛を扱いやすくするには、次の3つをポイントにヘアケアアイテムを選ぶことが大事です。


キューティクルを剥がさない
シャンプー&ブラシ

キメ細かい泡立ちのシャンプーを選び、やさしく洗いましょう。シャンプー前にしっかりと髪を濡らして、泡立ちやすくすることも大切です。また、キューティクルを剥がす原因の静電気が起きにくいブラシ選びも重要なポイント。プラスチックではなく、金属製のブラシだと静電気をおさえてくれます。


うねりを抑える髪内部のケア

髪と同じ成分であるケラチンなどのタンパク質と、CMC(セラミド)などの脂質を含むトリートメントを。雨の日も余分な水分を含みにくくなり、うねりを抑えることができます。


キューティクルを保護するヘアオイル

細かいメッシュ状に伸び広がる、オイルタイプのアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)を使いましょう。オイルは髪をペタッとさせてしまうと思われがちですが、商品や使い方によってそんなことはありません。使用量を少なめにし、手のひらでよく伸ばした後、髪の内側から手を入れ、最後に髪表面に付けるように使いましょう。ブラシで髪全体に行き渡らせれば、ツヤツヤとハリのある髪になりますよ。

*****

今夜の魔法はいかがでしたか?あなたの明日に、ステキな変化が起こりますように。次回もお楽しみに。

 

Kitamū/Writer
化粧品メーカーのブランド立ち上げ・ヘアケアブランドの企画開発に携わる。日本化粧品検定1級。趣味はホットヨガ、ランニング。好物はワイン。