体も心も温まる、昔ながらの
銭湯の魅力【東京・港区編】きたむー
昔ながらの風情が残る銭湯が好きです。建物やお風呂が多少古くても、番頭さんご家族が毎日掃除している姿を想像すると温かみを感じるし、地元の常連さんたちとのコミュニケーションも魅力のひとつ。基本的に銭湯はお湯がとても熱い!でも不思議と熱いお湯に入った後は体も心もスッキリします。
洗練された都会のイメージがある東京・港区にも、そんな昔ながらの銭湯があることをご存知でしょうか。今回は私が実際に行ったことのある港区の銭湯の中から、お気に入りの3軒をご紹介します。
1:アクアガーデン 三越湯[港区]
銭湯とは思えない老舗旅館のような外観に、内装もどこか懐かしさを感じます。お風呂の種類が豊富で、内湯の他にもハイパージェットや電気風呂、ひと休憩するのにいい足湯や水風呂、別料金でサウナも。館内にはバーカウンターもあり、風呂上りに生ビールが飲めます。お酒好きの私にとって最高の環境です。
この投稿をInstagramで見る
所在地:東京都港区白金5-12-16
営業時間:15:30〜22:00
休業日:火曜、金曜、第3木曜
2:麻布黒美水温泉 竹の湯[港区]
こちらは真っ黒な温泉が人気の銭湯。いつもたくさんのお客さんでにぎわっています。別料金でサウナもあり、サウナには欠かせない水風呂も温泉。サウナと温泉好きにはたまりません。常連さんもたくさんいて、真冬でも水着の日やけ跡があるマダムはおばあちゃん達に「セレブ」と呼ばれているそうです。
この投稿をInstagramで見る
所在地:港区南麻布1−15−12
営業時間:15:30〜23:30
休業日:火曜、金曜、第3木曜
3:万才湯(閉業)[港区]
残念ながら数年前に閉業してしまいましたが大好きだった銭湯です。少し無愛想なお父さんがテレビを見ながら番頭をしている姿がいい味を出していました。大きいお風呂の温度は43度〜45度くらい。熱すぎて蛇口から水を入れようものなら、熱々が好きな銭湯の主(存在感のある常連さん)から「ぬるくしないでよ」と釘をさされたことも。今となってはそれもいい思い出です。
この投稿をInstagramで見る
所在地:東京都港区芝5-23-16
2016年5月、地域の人たちに惜しまれながら閉業。跡地は万才湯の面影をそのまま残した居酒屋になっている。
まとめ
どの銭湯にも必ず常連のおばあちゃん達がいて「泡ついてるよ」と声をかけ合ったり、おしゃべりに花を咲かせています。きっと銭湯でのコミュニケーションが元気の源なのでしょう。ある時は湯船が混み合っていたので私が端のほうで温まっていたら、ジェットが出るいい位置に座っていたおばあちゃんが手招いて私に譲ってくれたり、あれここは東京?現代?タイムスリップしたかのような人情味あふれる場所が銭湯なのです。日々の悩みなんてすっとんで、帰り道は体も心もぽかぽか。
最近は施設の老朽化や後継ぎ問題などで廃業を余儀なくされる銭湯が多いそうです。銭湯ファンのひとりとして、昔ながらの銭湯の文化がなくならないで欲しいと心から願っています。あぁ、銭湯のことを書いていたら銭湯に行きたくなってきました。